2021.10.02⭐︎4品目の家電がリサイクル工場で再資源化される 家電については、家電リサイクル法が2001年4月から施行された事によって家電製品の再資源化が義務づけられるようになって、自治体でゴミとして廃棄する事ができなくなりました。『家電リサイクルプラント』と言う名前の専用施設によって再資源化が行われているのですが、実際には施設として具体的に何をしている施設なのかあまり知られていないのが実情です。そこでここでは家電リサイクルプラントについて、どうやってリサイクルされているのかや、わかりやすく処理方法をご紹介していきたいと思います! ⭐︎家電リサイクル法と家電リサイクルプラントについて 全国47ヶ所に家電リサイクルプラントはあります。家電製品を再資源化している専門の施設になります。メーカーや販売店などから家電をまず手作業にて分別や解体する事によって主要となる部分の取り外しを行い、そのあとに細かい部品の選別、破砕を機械を使って行います。家電リサイクルが出来てなかった以前では、家電製品は粗大ゴミとして各自治体で処分されていました。しかし再び資源として利用価値になる素材が家電の材料の中に多く存在しているので、資源を無駄にせず有効活用させる為に家電リサイクルプラントが必要になってきたのです。2001年4月の時に家電リサイクル法ができ対象となったのは、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、ブラウン管テレビとなっていましたが、2004年4月から冷蔵庫が、2009年4月には衣類乾燥機、プラズマテレビ、液晶テレビ、が対象として追加になりました。家電リサイクル法では製造メーカー、販売店、消費者、にそれぞれ役割を決めています。消費者であれば収集運搬費用とリサイクル料金の支払いをして販売店に不用になった家電を引き取ってもらいます。販売店であれば不用になった家電を消費者から引き取って、指定された引き取り場所まで運搬する必要があります。製造メーカーになれば指定の引き取り場所まで運搬されてきた不用の家電を預かり、家電リサイクルプラントまで運搬しないといけません。また再資源化を製造段階から想定して商品を製造する事が求められるようになってきています。このように消費者、販売店、製造メーカーがそれぞれ役割を果たす事によって、適切に家電製品がリサイクルされるようにを目指した法律になります。 ⭐︎家電リサイクルプラントで行われている処理の工程について それぞれの家電製品によっても処理の工程は変わってくるのですが、1番最初は基本的に手作業にて家電製品を分別、分解していきます。取り外し作業が終われば、その後に機械によって処理を行う流れになります。エアコンについては室外機と本体のどちらもリサイクル家電の対象になります。エアコンの処分で大事になってくるのは、冷媒ガスとして使用されているフロンガスの取り扱いについてです。フロンガスは有害物質であり大気汚染の要因となっています。なので別の専門の処理施設によって処理されます。コンプレッサーや熱交換器、基盤など冷媒器以外を取り外し、プラスチック類やアルミ、鉄などの素材に分けて粉砕機にかけます。テレビについてはまず基盤やブラウン管。液晶テレビやプラズマテレビになれば蛍光管などを全て取り外します。ブラウン管は粉砕すれば鉛やガラスになり、その他のパーツはプラスチック類や鉄、基盤などの金属部品なんかに分けられて回収されます。冷蔵庫については、最初にドアなんかのプラスチック類の部分を手作業によって分解していきます。冷蔵庫にも冷媒ガスとしてフロンガスが使われていますので、エアコンと同じようにフロンガスを含むコンプレッサーや冷媒器は専用の処理場に運搬されます。本体部分については粉砕機にかけて、アルミや鉄、圧縮ウレタンなどに分けられて回収されます。洗濯機については、まず最初に基盤やモーターを手作業にて外していきます。洗濯物がどちらかに偏っている状態で入っていてもバランスを取り回転していられるように、選択曹の上の部分にバランサーと呼ばれる塩水が入っているわけなんですが、塩水が入っている状態であれば破砕機が錆びついてしまう原因になりかねないので、バランサーの塩水を抜き取ります。洗濯槽を取り外し、洗濯機本体を破砕機にかけて、プラスチック類や鉄、アルミを回収していきます。 ⭐︎材料を再び製品として使えるように生まれ変わらせる 鉛やフロンガスなどの有害物質は専用の施設によって無害化する為の処理が行われます。回収されたその他の部品は基本的に、それぞれまた新しい部品の素材として再利用されます。アルミや鉄などは破砕機によって細かくなっているので、分別を材料ごとにされて新しい金属製品の素材として、生まれ変わらせることができます。プラスチック類については今まで再利用することができずに埋め立てで処分するしか方法がなかったんですが、処理施設の技術が向上した今ではチップ化される事によって再度プラスチック製品の素材として再利用される事が多くなってきました。冷蔵庫などから回収されてきたウレタンについても微細粉砕後に圧縮して固められて、資源として再利用されています。基盤とかに含まれているレアメタルについてもリサイクルする上で希少価値のある素材として生まれ変わっています。 ⭐︎家電を適切な方法で処分しましょう 家電リサイクル法によって家電製品は、消費者にも処分する時の役割が定められています。普通の粗大ゴミとは処分する方法が違うので、間違えても各自治体のゴミ回収に出してはいけません。製品の買い替えであればメーカーや販売店によっては古い家電を引き取ってもらえますが、古くなった家電を処分するだけであればメーカーや販売店が指定している回収場所まで、自分で運んで行かなくてはいけません。物が大きくてお家から運び出しにくいや、洗濯機や冷蔵庫などを乗せて運べるような大きい車がない、などでお悩みの人は不用品回収業者に連絡してみるといいと思います。自宅まで回収しに来てくれるのはもちろんの事、作業員が運び出してくれるので手間もかかりません。急ぎで処分する必要がある人や、女性で運び出せない、単身世帯で人手がない人、高齢者世帯で思い家電を運び出せないなど、困ってる人は不用品回収業者を使ったサービスの利用を考えてもいいと思います。 ⭐︎不用品回収業者とは?悪質な不用品回収業者とは? 生活をしている中で不用な物が出たとしても、ゴミの日に一般ゴミとして出せる範囲の物であれば手間はかかりません。困るのは家電リサイクル法に当てはまる洗濯機、エアコン、冷蔵庫、テレビなどの家電、大きい家具などです。不用品回収業者に作業を依頼すれば、壊れているものや、大型のものであっても、まとめて回収してもらえる上に自宅まで回収しに来てくれます。しかしごく一部には悪徳業者も存在しているので注意が必要です。よくあるパターンとしては、無料で回収しますよと謳っているのに、実際は無料ではなく作業が終わってから料金を請求してくる業者です。回収する物のサイズが見積もりの時よりも大きいと、難癖をつけてきたり、トラックに積み込む料金として料金を追加してきたりする業者もいます。無料と思っていたので頼んだので、キャンセルと言ってもキャンセル料金がかかるなど、あの手この手で料金を取ろうとしてきます。あと問題になっている悪徳業者は回収した不用品を川や山奥、人気のない道路脇に不法投棄する業者です。